カクレンボ:画像/壁紙[アニメ][他形式: 携帯版] |
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| アニメ総合点ランク=平均点x評価数 | 3,218位/3,702作品中 (総合-4.95) | 3,217位 <= =>3,219位 |
| アニメ平均点ランク(評価10個以上作品対象) | 1,744位/2,044作品中 (平均-0.45(普通)) | 1,743位 <= =>1,745位 |
| 2005年アニメ総合点ランク | 128位/173作品中 | 127位 <= =>129位 |
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| 2010/01/23 とても悪い(-2 pnt) by HUNGRY SPIDER 小説は、短ければ短いほど完成度の高いものを書くのが難しいと言われているが、これは映像作品にも同じことが言えるかも知れない。 本作は、「夜中にかくれんぼをしてはいけない、鬼が出て子供たちを連れてってしまうから…」という旨の言葉から始まる。いかにもオカルトを土台とした都市伝説、といった趣だ。斯様な作品の視聴に際して何を求めるか…色々あると思うが、最たるものは都市伝説、即ちミステリーの真相(原理、仕組み、それを利用する人の動機などなど)と、それに付随するカタルシスだと思う。 本作の視聴でも、それは確かにあった。しかしながらこの作品、僅か30分しかないという。30分という尺だと、謎の真相を暴くだけでもなかなか難しいはずだし、ましてやそれ以上のものを組み込めるのかどうか、甚だ怪しい。これで大丈夫か? といった危惧が、上述の期待と入り混じる。でも、作風が作風なだけに、期待を捨て去ることもできない…そんな複雑な心境だった。 実際はどうだったかというと、残念ながら「予想未満」たる感想を抱かされた。 いや、演出はすごくいい。高層ビルの狭間特有の陰気さ、毒々しい証明にネオン、鬼の造形、不気味なサウンド…どれを取っても抜群の良さで、本作特有の空気感というか、おどろおどろしい世界観を紡げていたとは思う。また、他の方が仰っているが、お面によって子供たちの顔が見えないことも美点に挙げられるだろう。これは、顔でのコミュニケーションを避けることによって、視聴者と作品(人物)を遠ざけ、作品の曖昧さ・不気味さを一層、引き立てることに一役も二役も買っているからだ。 しかし、よかったのは演出までで、そうやって紡ぎ出された世界の中で行われていることは…正直なところ、かなり不満を抱かされるものだった。 では、本作では何をやっていたのか…ひとことで言えば、殆どお化け屋敷のノリ。本作に於ける鬼は子供たちにとって不可抗力のようなものだし、そんな鬼に対してビックリして逃げ惑うことを中心に描かれているとしたら、本作は鬼ごっこというより、お化け屋敷に近いだろう。そして、肝心の謎の解明についてはどうかというと、明かされたのは子供たちの行く末と、その理由。それらを単体でみれば、特段の不満はないのだが、全体的にみれば、やっぱり不満。 まず、本作の謎が解明されるのは、本当に最後の最後になってから。鬼たちの親玉の口から一気に語られている。しかし、謎がわかったところで、不思議なほどカタルシスがない。バッドエンドだから? いや違う。 その理由は、伏線がなかったことだろう。先述の通り、本作では冒頭部分で意味深な謎を投げかける。自分の抱く期待も、斯様な謎があったからのものだが、そうなると、作品の中で真相解明への布石が欲しくなる。それが伏線なのだが、本作にそんなものがあったかと言われると、残念なことになかった。 それどころか、何度も何度も、しつこいくらいにお化け屋敷のような惑いを映し続けるばかりだった。それが悪いとは言わないけれど、厄介なのは、それらの描写が本作の謎とまるっきり無関係なことだった。いや、行く末が語られていたという意味では関係あるのだが、真相解明に役立っていたか(これが布石であり、重要なポイント)という点でみると、本当に関係がない。そのため、謎が見えたときには、まさに唐突という言葉しか思い当らなかった。 ショートフィルムだからそれでもいいだろう、と思いもしたが、鬼と子供たちが、伏線のひとつも張らないままに騒いでる時間の比率を考えてみたらどうだろうか。斯様な時間があまりにも長すぎる、といったところに行きついてしまう。そして先述の通り、それが物語の上で殆ど役に立たないものだとすれば、本作は無駄な時間を使いすぎたとしか思えない。即ち、短さをフォローには使えない。騒ぎを絞って謎について言及する場面を挿入するか、削らないまでもそれとなく仄めかすかぐらいは、為されるべきだったのではないだろうか。 …ミステリーとしてみれば不満だらけなので、視点を変えて、本作は恐怖を煽ることが目的の作品と考えてみる。しかし、そうだとしても問題が起こる。即ち、ミステリー的な謎の解明は果たして必要だったのか? と。 冒頭部分の意味深な言葉は別にいい。その方が、何かありそうだけれどその何かがわからない、といった不安定感が生まれ、作品の怖さを一層、複雑で深いものにできるからだ。しかし、それを明かすのはどうだろうか。謎の真相を言葉によって語ってみせるというのは、斯様な恐怖を意図的に払拭することに他ならない(ということにしてください)。しかしながら、本作に於ける恐怖は、どちらかと言えば目の前の鬼に喰われるという、より表層的なものがメインだ。いや、それ以上のところにまで踏み込んでいないと言うべきだろう。だとしたら、謎を謎のままにしておくことと、説明を加えて明らかにすることの、どちらが恐怖を引き立てつつ終わるのに適しているだろうか。この問いに前者だと答える自分には、この観点からすると本作の解明が蛇足だったように思えてしまう。 もっとも、明らかにバッドエンドである結末を意図的に見せ、後味の悪さを与えるというのは、それはそれで上手い気もするけれど、そのことによる後味は、本作の恐怖とあまり符合するものではないので、些か微妙。 …どっちにしても「予想未満」といった感想しか出てこない、残念な作品だった。冒頭の期待は、裏切られたとしか申せない。「謎の解明」と「表層的なオドロキ」の2項目のバランスが、うまくとれなかった感じだ。自分が今、本作に対して思っているのは、仮にこれを90分にまで伸ばせばどんな作品に仕上がるだろうか、ということ。 以上のことから、自分の本作に対する評価(感想)は、残念ながら「とても悪い」とさせていただく他なかった。 |
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